沖縄発台所日記

今日は、私たち夫婦の14回目の結婚記念日。

仏前挙式を行った日はものすごい寒い日でした。

娘、息子も元気に成長し、周囲に助けられながらの

共働きで、あっという間にここまできた感じです。

私の長い療養生活でみんなが大変だった時期や、

私たちに訪れた悲しい出来事になかなか立ち直れない時期もありました。

なんだか互いを尊敬できない時期もありました。

別々の道がベストなんだと思い始めたこともありました。

今、思うと、若さゆえに、自分が、自分がと自分ばかりを主張していた時だったと思います。

それでも幾つかの山を越えるたびに、互いの大切さを実感しながら、

それから、一歩一歩、私達のスタイルを作りながら、なんだかんだ・・・

ワイワイキャーキャー大騒ぎしながら毎日が過ぎています。

これからもよろしく。

もっと幸せになろうね。

なーんて、、、表面的なことを言う気はさらさらありません。

今日言えることを先延ばしせず、今日言いたい。

最近、37歳になってからなんですが、、、

もっと、丁寧に生きたい！

そう思い始めたんです。遅いと言えば遅いかな・・・いや、気付いた時がスタートだって。

あのね。

今朝、送り出した家族が夕方無事に帰ってくる確率は明らかに100％ぢゃぁないんですよね。

今の世の中、どんなことが起きても不思議ぢゃない。

事件、事故、災害、、、あるいは不意の病、どれも絶対否定は出来ない。

だからこそ、後悔はしたくない。

あとで、「本当は愛してた。」「実は謝りたかったの。」「あの事はこう思っていたの。」

なんて言いたくない。

だからこそ、自分に、家族に、大事な人たちに、その時、その時、丁寧に接していこうって思う。

浄土真宗の教えで白骨章という教えがあります。（ワタシは仏教徒ではないんですが・・・）

それ、人間の浮生（ふしょう）なる相（すがた）をつらつら観ずるに、凡（おおよ）そはかなきものは、この世の始中終（しちゅうじゅう）、幻の如くなる一期なり。
　されば未だ万歳（まんざい）の人身（じんしん）を受けたりという事を聞かず。一生過ぎ易し。今に至りて、誰か百年の形体を保つべきや。我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず、おくれ先だつ人は、本の雫（もとのしずく）・末の露（すえのつゆ）よりも繁しといえり。
　されば、朝（あした）には紅顔（こうがん）ありて、夕（ゆうべ）には白骨（はっこつ）となれる身なり。既に無常の風来りぬれば、すなわち二（ふたつ）の眼たちまちに閉じ、一の息ながく絶えぬれば、紅顔むなしく変じて桃李の装を失いぬるときは、六親・眷属（ろくしん・けんぞく）集りて歎き悲しめども、更にその甲斐あるべからず。
　さてしもあるべき事ならねばとて、野外に送りて夜半の煙と為し果てぬれば、ただ白骨のみぞ残れり。あわれというも中々おろかなり。されば、人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば、誰の人も、はやく後生（ごしょう）の一大事を心にかけて、阿弥陀仏（あみだぶつ）を深くたのみまいらせて、念仏申すべきものなり。

（御文章五帖目十六通）



よく葬儀の席で、遺族の方々にお坊さんがお説法してますよね。

＞朝には紅顔（こうがん）ありて、夕には白骨（はっこつ）となれる身なり。

人は今朝まで、起きて、ご飯を食べ、顔を洗い、着替えてと普通に生活していたのに

それが夜には、こうして白骨と化していてもおかしくない。

それは誰も一緒で、今、ここでこのブログを読んでるあなたも明日には火葬され、白骨となり、

送られる側になっている可能性だって十分にある。

もちろん、その可能性は老人だって、若い人だって、子供だって、赤ちゃんだって、みんな一緒。

諸行無常の無常の前には順序はないわけです。

そう思うと、急にいろんなこと考えませんか？

実際に大手生命保険会社のアンケートによると、、、

夫を、あるいは妻を失くした方に一番やってあげたかったコトはなんですか？

という質問の答えは、、、


①もっと抱きしめたかった

②もっと話したかった

③もっと一緒に歩きたかった


上位を占めたコトのほとんどが、簡単に出来るコトだというのです。

結局、時間や仕事や色んなことに追われて、

当たり前のコミュニケーションが出来ていなかったということなんですね。

毎日、時間に追われている時こそ、そういうコトをを考えましょう。

大事な人のそばに近寄ってみましょう。

子供達に擦り寄ってみましょう。

イヤだ！って言われても、無理やりギュッ。ってしちゃいましょ。

それだけで十分だと思うのです。

だから、私は今夜はフツーに家族四人で夕ご飯を食べて、

TVの前でくつろぐ家族の顔をじっーと見つめてみたいと思います。

家族の元気で幸せな顔。

ワタシはそれだけでシアワセだから。